今回お話しするのは
女優を殺した未解決事件
ブラック・ダリア事件
です。
かなり、古い事件なので犯人はもう生きていないでしょう。
多分
ブラック・ダリア事件とは?
ブラック・ダリア事件は1947年1月15日にアメリカで発覚した事件。
未解決事件であり、犯行のおぞましさ、良くも悪くも完璧な死体処理などで、検索してはいけない事件にもなっています。
- 被害者: 1名
- 犯人: 未逮捕
ブラック・ダリア事件: 被害者と遺体状況
この事件の被害者と、その遺体の発見当時の状況を見ていきましょう。
- 被害者: エリザベス・ショート
- マネキンのような遺体
- 性器に対する冒涜
この順番で見に行きましょう。
被害者: エリザベス・ショート
被害者は、当時22歳のハリウッド女優を夢見ていた女性であった。
名前は「エリザベス・ショート」。
黒い服を好んで着たことから、映画「ブルー・ダリア」に準えて「ブラック・ダリア」と呼ばれていました。
女優志望であり、また映画に出たことはない方であった。
マネキンのような遺体
遺体が発見されたとき、その状況は異常そのものでした。
- 遺体は腰からきれいに半分に分かれていた
- 口は右の耳から左の耳まで切り裂かれていた
- 悪魔のような形相であった
- 完全に血抜きされていた
- 遺体は全身を綺麗に洗浄されていた
- 切断面に人間らしい血痕は見えなかった
- 大理石のような白い肌に赤黒い傷が目立っていた
この状況から、発見者は「マネキン」「バービー人形」と間違えるほどであったと・・・・・。
性器に対する冒涜
さらに、殺されたエリザベスの検死解剖を行った結果、さらなる悲惨な状況が判明。
- 肛門と膣には人間の皮膚が押し込まれていた
- 皮膚を並べると抉られた大腿の部分であった
- 膣は発育不全であり、性交は不可能
- 臍(へそ)から恥丘にかけて切り裂かれていた
- 胃の中からは排泄物が発見(誰のかは不明)
- 無理矢理口に押し込まれていた?
- 首に紐の跡
ただ、気道は塞がっていなかったことから、直接的な死因は「生きたまま切断されたこと」と予想されました。
ブラック・ダリア事件: 事件後の捜査
では、こんな悲惨な事件が起きた後捜査はどのように進んでいったのか?
- 聞き取り調査
- 犯人?からの贈り物
- 犯人?を知っている男?
- 未解決事件に…
この順番で見ていきましょう。
聞き取り調査
捜査は難航していた。
軍人専門のクラブで働いている彼女の知り合いのホステス達。
話を聞くと、
- 彼女は性交が出来ない体であった
- 男たちはいつも「お預け」を食らっていた
- お高くとまった女と思われていた
- 多くの男たちから恨みを買っていた?
という証言を得た。
そして、彼女が最後にあったのは「セールスマンのロバート・マンリー」。
1月9日にロサンゼルスのビルトモア・ホテルで別れたきり、彼女は行方知れずになり、15日に死体で発見された。
犯人?からの贈り物
事件発覚の約1週間後のことであった。
彼女が最後に発見されたビルトモア・ホテル付近、そこのポストから怪しげな小包が回収。
その小包には新聞の切り文字で「ダリアの所持品(Here is Dahlia’s belongings)」と書かれていました。
この小包には
- 数ページ切り取られたアドレス帳
- 名刺
- エリザベスの出生証明書
- 社会保険証
- 複数の軍人と撮った写真が数枚
が納められていて、すべてガソリンがかけられて扱った人間の指紋が検出できないようになっていた。
犯人?を知っている男?
そんな中、事件の捜査本部に1人の男性から情報が流れ込んできた。
その男性はアーノルド・スミスと名乗り、とあるテープを送りつけてきた。
そのテープには
- かなり詳細な殺害状況
- 被害女性が性行為が出来なかった
という話が録音されていました。
このテープ内容はまだ公表されていなかったので、この男の信ぴょう性は高かった。
そこで、この警察がこの男性を調べたところ、
- アーノルド・スミス(偽名)
- ジャック・アンダーソン・ウィルソン(本名)
であることが判明し、さらにこの男は「エリザベス・ショート同僚の殺害」の疑惑があった男性でした。
この関係から、警察はアンダーソンを重要参考人として呼び出そうとしたが失敗してしまった。
アンダーソンは偶然にも、寝タバコが原因で焼死してしまったのである。
いくつもの有力な情報があったが…
有力な情報は何件もあり、容疑者は500人以上にも浮かぶ上がりました。
ですが、結局どの証拠も決め手に欠くまま未解決事件となってしまいました。
おそらく、一番事件の核心を知っていたであろう男も事故?自殺?他殺?で死んでしまったんです。
犯人がもし生きていても80~90代。
やりすぎな新聞報道
この事件は、メディアにとって「女優志望の美女が半分にされて発見した」というのは格好の的。
部数を稼ぐなら、取り扱わない理由は一切ない。
そこで、新聞社「ロサンゼルス・エグザミナー」の記者ウェイン・サットンは一早く行動した。
エリザベスの実家の電話番号を調べ、母親に電話した。
母親には娘が死んだことは伝えるな。
出来る限り情報を引き出せ
どうすればいいのでしょうか?
娘さんが美人コンテストに優勝したと伝えろ
当然この話を聞いた母親は興奮のあまり、娘のことを話した。
もう情報が聞き取れないと悟ると、サットンは「娘さんは実は殺された」と伝えた。
だが、編集長は
繋ぎ止めろ!!一緒に泣いて悲しんでやれ!!
交通費も宿代も出すと伝えろ!!
と後ろで怒鳴っていたという。
このことを聞いた母親は怒りと悲しみ、罪悪感から酒を飲んだ。
マスゴミの鏡である
まとめ: ブラック・ダリア事件はこんな事件
今回は未解決事件のブラック・ダリア事件について紹介させていただきました。
犯人も以上ですが、マスコミも流石に非道ですね。情報の為とはいえ、被害者遺族を苦しめるのは今も昔も変わらずといったところでしょうか・・・・・。
という訳で今回のまとめ
- ブラック・ダリア事件は1947年1月15日に発覚した事件
- 女優志望のエリザベス・ショート(22)が被害者
- 体を半分に切断され、マネキンの様に綺麗にされていた
- 肛門や膣には彼女の皮膚が押し込まれていた
- 彼女の荷物が入れられた小包が発見された
- 公表されていない情報を知っていた有力人物は寝タバコにより焼死
- 数多くの有力容疑者がいたが、事件は未解決に