今回お話するのは
闇が深い売春事件
プチエンジェル事件
です。
アメリカや他の国でも同じような事件が起きていて、権力がある人間たちの方が恐ろしいと改めて感じられる事件です。
プチエンジェル事件とは?

この事件は2003年7月上旬に、東京都赤坂のウィークリーマンションの一室で発生した事件。
小学6年生の少女4人が誘拐・監禁されたが、1人が運よく脱出し事件が発覚。
犯人が自殺をした事件だが、この男の運営していた「プチエンジェル」という非合法デートクラブに関して闇が深すぎる事件。
事件を追いかけていたフリーライターが謎の死を遂げた。
- 死者: 1名(犯人の自殺)
- 事件後のフリーライターの死
事件の犯人: 吉里弘太朗

プチエンジェル事件の犯人は過去に売春で逮捕歴があり、執行猶予中であった義里弘太朗(以下Y)。
そして、この男は無店舗型の非合法未成年者デートクラブ「プチエンジェル」を運営。
多数の女子高生をスカウトとして雇い、十代前半の女性を勧誘して男性客に斡旋。
その他わいせつなビデオを販売し、多額な利益を得ていた。
その証拠にポルシェ2台を所有し、赤坂のウィークリーマンションの家賃を払うなど出来る男であった。
学生時代の生活

吉里弘太朗は幼少のころは裕福な家庭で育ち、その後東京芸術大学に進学。
その大学では複数の女性と付き合うプレイボーイっぷり。(ヒモという話も)
大学を卒業した後は2年ほどホストのアルバイトを経験。
その後非合法人妻デートクラブを始めるが、ロリ癖もあった彼は自らデートクラブ「プチエンジェル」を開始。
これで莫大な利益を得ていたという・・・。
事件の流れ

では、ここでプチエンジェル事件の流れを見ていきます。
この事件は7月に全て発生しています。
- 上旬: 犯人の接触
- 11日、12日: 不審な買い物
- 13日: 少女の誘拐・監禁
- 捜査届からの犯人の自殺
- 事件発覚
この順番で見ていきます。
児童たちとの接触と犯行手口

7月上旬に誘拐された少女の1人が渋谷でYと遭遇。
勧誘され、「会ってくれたお礼」としてお金と連絡先を渡される。
そして「いつでもおいで」と言われ、会った以降もYと連絡を取り合っていました。
この年頃の女の子からすれば、「お金を簡単に稼げる」程度の認識だったのかもしれません。
不審な買い物

Yは7月11日にフェラーリを2台売却するという行為を行う。(資金調達?)
さらに翌日には練炭や七輪、ポリタンクと鉄アレイを購入。
自殺に用いたとみられるものも購入していますが、疑問しかありません。
確かに犯行を犯していますが、この段階では「誘拐前」です。
誘拐して「事件が発覚した後」になら分かりますが・・・・。
まるで死ぬことまでが計画の中に入っているような準備です。
フェラーリ売却 | 資金的な余裕もあるはずなのに、わざわざ売る必要性はありません。 計画が失敗した時の逃亡用の資金と考えれば、まだ納得は出来ます。 |
練炭購入 | もし計画が失敗した時の為なら理解は出来ますが、前述したフェラーリ売却も考慮するとちょっと納得が出来ない行動です。 |
逃亡用に資金を準備したが、もしものために自殺用の道具も揃えた・・・・・。
という理由が一番考えられる行動でしょう。
もしくは、少女が逃げようとした時や、計画が失敗した時のために少女たちを自殺したように見せるために・・・・。
少女の誘拐・監禁

13日Yと接触した4人の少女は「部屋を1万円で掃除してほしい」と誘われる。
そして渋谷駅前で待ち合わせて、赤坂の犯行現場のマンションにタクシーで移動。
だが、マンションで掃除を始めるとYが豹変
「ここに来た意味が分かるよね」
と少女たちを手錠と目隠しで監禁を始める。
逃げようとした2人に手錠して、ポリタンクや鉄アレイをつけてスタンガンで逃げれないように脅迫。
捜査届から犯人の死

そして、誘拐された14日の深夜に、両親から捜索願いが警察に提出され、15日にマスコミが「少女が行方不明になった」と報道された。
そして、16日午前に警視庁がYの住所付近で聞き込みを開始。
犯人は逃げれないと判断したのか、「リビングでビニールをテント状にし、その中で七輪と練炭で自殺」をしました。
事件発覚

自殺した翌日の17日に、物音が聞こえなくなったのを見計らって1人の少女が脱出。
近くの花屋で保護され、事件が発覚。
マンションに駆け付けた警察官が全ての少女を発見し、保護。
犯人の死亡でこの事件は一旦の幕を閉じました。
ただ、この事件の本当の闇はここから始まったと言われています。
事件後の流れ

ここでは吉里弘太朗が自殺した後に起きた出来事を解説していきます。
プチエンジェル事件において最も闇が深く、日本の闇ともいわれている部分です。
- 一斉補導と押収
- 顧客リストと捜査打ち切り
- フリーライターの死
です。
特に2番目がこの事件の深淵といえます。
一斉補導と押収

犯人死亡した翌日、渋谷で一斉補導が開始。
そして、1500人にも及ぶ少年少女が補導された。
その後、捜査で埼玉県久喜市のアパートから1000本以上のビデオ。
そして、吉里の運営していた「プチエンジェル事件」に利用されていたと思われる顧客リストが押収されました。
顧客リストと捜査打ち切り

この顧客リストには2000人にも及ぶ名前が記されていました。
その名前には「弁護士」「医者」「裁判官」「政治家」など、著名な人たちの名前がありました。
当然このことをメディアも報道し、このリストから一気に関係者も芋づる形式で逮捕される・・・・・・・。
はずでしたが、警察が「リストの名前は偽名が多く、追いかけることが不可能」と捜査を全て打ち切りました。
警察の上からの圧力があったのか、それともさらに上からの圧力があったのか・・・。
ジャーナリストの死

そして、この事件が起きてから2か月頃が経過した9月。
この事件を追っていたフリーライターの染谷悟さんが死亡。
何者かに殺害されたのかは不明ですが、その遺体が東京湾に浮かんでいるのが発見されました。
彼が死亡する前には自宅から事件の証拠と考えられるカメラ、及びパソコンが窃盗にあっていました。
もちろん、染谷さんがこの事件を追いかけていたから殺害されたという証拠はありません。
染谷さんの死の真相もそのまま闇の中です。
事件の闇

プチエンジェル事件の闇は、「フリーライターの死」や「著名人の名が記されていたリスト」もでしたが、それだけではありません。
- 犯人の死因
- 事件の不自然な報道
- 本当に単独犯か?
- 証言の矛盾
- 行われない司法解剖
闇1: 犯人の死因

犯人は練炭自殺をしたと言われているが、ビニールの一部が溶けていたので自殺は不可能。
週刊誌は「1000度近くになる練炭の熱にビニールが耐えるのは難しい」とまで報道。
さらに、ビニール内は高温であったのに、犯人の遺体には火傷が1つもなかった。
外から目張りもされていたので、1人で自殺は不可能であったにも関わらず警察が自殺と断定。
闇2: 事件の報道

事件が発生したのは赤坂です。
なのに、マスコミは「渋谷で発生」したと報道。
政界も巻き込む巨大な事件で、連日報道されていましたが、ある日を境にマスコミは一切報道しなくなった。
闇3: 本当に単独犯?

これだけの規模の事件を引き起こしているのにも関わらず、単独犯と決めつけられました。
1人で行うのには不可能な規模の事件なのに、吉里弘太朗が起こした事件として処理されています。
暴力団も関与していると言われていますが、それも踏まえて単独犯として処理。
また、「事件現場から吉里容疑者とは別の2人の男女が出てきた」という証言もありました。
しかし、警察はこの目撃証言を一切無視して捜査を進めていく不自然なこともしています。
闇4: 少女たちの証言の矛盾

少女は「何も聞いていない」や「物音がしなくなったから逃走した」などと証言。
しかし、少女が逃走したのは犯人の死後10時間で明らかに不自然。(寝ていた可能性もある)
さらにマンションは壁が薄く、何かしら音が聞こえる状況であったので、「何も聞いていない」は矛盾します。
さらに、助けを求めた時も
- 最初: 少女が窓から助けを求めてきた
- その後: 少女が駆け下りてきて助けを求めてきた
と花屋の店員の証言も変わっています。
このように事件に関する証言も矛盾しています。
闇5: 行われない司法解剖

吉里容疑者が不審死をしているのはだれの目から見ても明らか。
他殺の可能性もあるので、普通なら司法解剖が行われるはずですが、警察は
「事件性はない」
と断定し、他殺の可能性を真っ向から否定しました。
そして、司法解剖は行われないまま「犯人の自殺」で、このプチエンジェル事件は幕を閉じました。
まとめ: プチエンジェル事件はこんな事件

今回の事件は違法な少女売春もそうですが、「政治に近い赤坂で行われ、日本のTOPの人間の名前がある顧客リスト」があるのに関わらず幕を閉じたことです。
そして、その事件を追いかけた人も不審死するという闇。
権力を持った人間ほど闇が深いと言われていますが、この事件はまさにその象徴ともいえる事件です。
もちろん、真相は闇の中で本当かどうかも不明です。
アメリカでもベルギーでも似たような事件が起きているので、世界中で権力者はこういったことをしているのかもしれません・・・・・・。
という訳で今回のまとめ
- プチエンジェル事件は2003年に赤坂で発生した児童買春事件
- 犯人が4人の少女を誘拐・監禁を行う
- 犯人が自殺し、少女が脱走し事件が発覚
- 日本のTOPの人間の名前が入った顧客リストが押収
- すべてが闇の中に消え、犯人の単独犯として捜査は打ち切り
- 事件に警察が一切関わらず、事件を追いかけたジャーナリストも不審死