今回お話するのは
77人の死者を出した最悪の航空ショー事故
リヴィウ航空ショー墜落事故
です。
リヴィウ航空ショー墜落事故とは
リヴィウ航空ショー墜落事故は、2002年7月27日に発生した航空機事故。
ウクライナ、リヴィウのスクヌィーリウ空軍基地で、ウクライナ空軍の展示飛行チーム「ウクライーンシキ・ソーコルイ」が航空ショーが開催した。
その時に空軍の機体が墜落し、77人が死亡、543人が負傷するという航空ショーなどで起きた航空事故の中では史上最悪レベルである。
パイロット2名は助かったが、その後逮捕。
訓練不足、飛行計画と違った操作などが重なった結果起きた事故であり、同チームは2009年まで活動休止している。
- 死者: 77人
- 負傷者: 543人
- 墜落原因: ヒューマンエラー
事故が起きた機体
Su-27 (航空機)
事故が起きた機体「Su-27UB」は、かつてのソ連が設計・製造した戦闘機「Su-27」の派生機体。
SU-27は
- スーシュカ
- スハーリ
- フランカー
などの愛称があり、シリーズ機を含め、旧ソ連国家、中国などでも運用されている機体。
今回墜落した機体はSu-27UBは「複座練習機型」として開発。
後部座席に教官が乗ることが出来る2人乗りの機体でもある。
墜落事故の発生
事故当日、機体は低高度でスプリットSに近いパフォーマンスを実行しながら地面に近づいた。
空港のエプロンと誘導路に急速に下降し観客席付近に侵入。
その際、機体の左翼が地面に接触し、木や有刺鉄線をなぎ倒し、見物人も巻き込まれた。
機体は地面を滑走し、駐機していたIL-76MD含むいくつかの機体に接触。
接触後、機体は爆発炎上して群衆の中に突っ込んだという。。。
事故の映像(閲覧注意)
Youtubeでは実際に事故の瞬間の映像がある。
R-18としてグロテスクな映像もあったらしく、その映像は見る事ができない。
以下の映像も人によっては苦しくなる映像でもあるので、視聴の際は注意が必要。
事故の原因
映像を見る限りでは、どう見てもパイロットの操縦ミスであるということは伺える。
当時の飛行チームは燃料不足により、訓練が満足に行えず、リハーサル等も行えなかったという。
実際、パイロットは計画に反して飛行していたことは判明している。
ただ、パイロットは事前に渡された空軍基地の地図が、実際の航空基地のものとは違うとも主張。
確かに、映像からは観客席と飛行場所がかなり近いことは分かる。
場所によっては、機体の真下に観客席が設置されていたことも見て取れる。
つまり、事故の根本原因は「パイロットの困難な機体操作」ではあるが、
- 燃料不足による訓練不足
- 実際の飛行場でのリハーサル未実施
- 観客席の設営ミス
といったヒューマンエラーが積み重なった結果、このような大惨事となった。
事故後の関係者の対応
これだけの大惨事を招いてしまった為、当時の大統領は空軍を紛糾。
- 空軍最高司令官が解任
- 軍関係者3名の逮捕
- パイロット2名の逮捕
軍関係者の内2名は、懲役6年と4年が言い渡され、残りの1名は証拠不十分で無罪となった。
パイロットたちの処遇は以下になる。
The pilots, Yuriy Yegorov (left) and Volodymyr Toponar, are seen moments after they ejected from their plane. They sustained only minor injuries.
Quote: Remembering Sknyliv: The Deadliest Air Show Disaster In History
検索してはいけない言葉: 「Sknyliv air show disaster」
当然これだけの悲惨な事故が起きたのです。
事故現場の悲惨な写真や映像が残されており、あまりの悲惨さに検索してはいけない言葉となっている。
この事故の映像はカルロ・グロ―チェというサイトで残っている。
カルロ・グロ―チェはこの事故のほかにも様々なグロテスク画像・動画が残されているため、見る際は注意が必要となる。
Youtubeの動画ですらしんどいという場合は、見に行かない方が精神的にいいでしょう。
まとめ: リヴィウ航空ショー墜落事故
戦闘機はかっこいいのですが、一度こんな事故が起きてしまうと、航空ショーって行きにくくなりますね・・・。
とはいえ、ちゃんと観客の安全が確保されている場合は見に行ってみたいです。
今回のまとめ
- リヴィウ航空ショー墜落事故はウクライナで発生した航空事故
- 航空ショーの最中戦闘機が墜落
- 77人が死亡し、543人が負傷するという大惨事
- 直接的な原因はパイロットの操作ミス
- 観客席の設置ミス、練習不足などヒューマンエラーの積み重なり
- 検索してはいけない言葉になっている