こんにちは。タクヤンです。
今回お話しするのは
平成初期に起きた未成年犯罪
女子高生コンクリート詰め殺人事件
です。
女子高生コンクリート詰め殺人事件とは?
”女子高生コンクリート詰め殺人事件”とは1988年11月から1989年1月の間に東京都足立区綾瀬で起きた卑猥誘拐・略取、監禁、強姦、暴行、殺人、死体遺棄の殺人事件のことです。(通称「コンクリート事件」)
犯行期間が長期にわたり、少女が監禁されていることに気がついていた周囲の人間も被害者を救わなかったなど社会に大きな衝撃を与えた。
さらに事件の加害者たちはみんな未成年者でもあったのでさらなる衝撃となった。
殺人事件の舞台となった場所は?
女子高生コンクリート詰め殺人事件の現場となったのは両親が共働きで留守がちであり、家庭内暴力で子供を恐れていたこともあり、自宅2階6畳間居室が不良少年たちのたまり場と化していました。
しかし2階の部屋は鍵が掛かっていたので不良少年たちは近くの電柱を登って出入りしていたので電力会社が登はん用のフックを外していたほど。
[スポンサーリンク]事件における犯行の経緯と残忍性とは?
女子高生コンクリート詰め殺人事件の事件の経緯とその残忍性を追っていきたいと思います。
被害者の拉致監禁と性的暴行
バイトの帰りの女子高生の自転車を少年の1人が蹴り、犯人の一人が「お前はやくざに狙われている。助けてあげる」とやさしい素振りで騙しました。
家に連れていくと思いきやホテルに連れ込み、ホテルで強姦し事件現場となった家の2階に監禁。
複数人での性的暴行、タバコやマッチなどの異物挿入や裸踊りや自慰行為の強要など残忍な行為となっていった。
犯行のエスカレート
シンナーを吸わせたり、タバコを2本同時に吸わせたりするなど残虐な行為をしていたが被害者が警察に通報しようとして阻止されてからより残酷なものへと変貌していった。
足にオイルをかけて火であぶられ、1m以上上から鉄棒を腹に落とし、トイレにはいかせずコップに排泄させ、飲ませるなどの残酷な行為。
1.6kgの鉄球付きの棒で大腿部を数十回殴打し、目の位置が分からなくなるほど顔を殴打、蝋を顔に垂らし、真冬にベランダで裸で放置などの悪逆非道の行為を41日間に及び行われた。
加害者の家族は何もしなかったのか?
この間にこの家の住人が被害者の子に「早く家に帰りなさい」と言って家に帰そうとしたがすぐに連れ戻されたりもした。
だがこの家族は何回かこの被害者女性を家で見かけてはいるが特に不審に思うそぶりはみせなかったといいます。
犯人の家庭内暴力などで子供たちが行っていることに興味がなかったのと,やはり複数人のヤンキーが遊んでいるのを注意なんて怖くてできなかったんでしょう。
その気持ちはわかりますがその結果一人の女性が亡くなったという結果は変わりません。
被害女性の死亡と死体遺棄
そして、1月4日に「ギャンブル(麻雀らしい)に負けた」という理由で被害者をさらにリンチし、その結果被害者は亡くなってしまいました。
そしてこの犯人たちは遺体を毛布で包み旅行バッグに入れてドラム缶に入れてコンクリート詰めにして東京都江東区若洲に遺棄まで行った。
犯人の身勝手な行動と全員の逮捕
この時、犯人たちは楽しみながら遺棄の方法を話し合っていたといわれています。
さらに主犯格の犯人は彼女が拉致されたときに見たがっていたドラマのビデオを「呪われたくないから」という身勝手な思いで、一緒にドラム缶に入れて工場現場の空き地に放棄した。
結局同年の別の事件で逮捕された加害者の供述で犯行が発覚し、全員が逮捕されることとなった。
[スポンサーリンク]犯人たちの判決とそのふざけた判決理由
加害者4人は当時全員が未成年であったこともあり、さらに家庭内暴力があった、犯行は計画的でなかった、遺族に慰謝料は支払われている、裁判の最中に人間性に目覚めている。
など意味不明な理由で以下の判決となった。
- 主犯格は懲役20年
- 2人目は懲役5~10年
- 3人目は懲役5~9年
- 4人目は懲役5~7年
- 他数名は少年院送り
人一人の尊厳を奪うような残酷な行為をしておきながらたったこれだけで許されてしまうのが少年法の恐ろしいところではないでしょうか?
主犯格に至っては「未成年だから死刑にはならない」「罪は軽い」などと言っています。
これだけ見てもやはり少年法を盾にして凶悪犯罪をしても許されるという認識があるからです。
【名古屋アベック殺人事件】未成年たちがカップルを惨殺した日本の悲惨な事件とは?
殺人事件の犯人たちの現在は?
女子高生コンクリート詰め殺人事件の犯人たちは今現在では出所していますがどうなったでしょうか?
きっとここを読んでいる方はこう思いますよね?
彼らは裁判の最中に人間性に目覚めているし、ちゃんと服役もして心から更生して世の中の役に立っており、社会に貢献している。
本当にそうなったのか見てみましょう。
主犯格:宮野裕史は詐欺で逮捕
この男は20年の服役を終えて5年後、2013年に振り込め詐欺で逮捕されています。
今は養子縁組で名前も「横山裕史」と改名しています。
準主犯格:小倉譲は拉致監禁事件を犯していた
もう1人の犯人「小倉譲」は仮出所後に保護観察関係者の女性と結婚したが、離婚。
コンピューター関連の会社に就職したがすぐに辞めて暴力団事務所に出入りするようになった。
2005年に足立区で男性に言いがかりをつけて監禁致傷事件を起こし、男性に脅し文句を使うなどどこに更生をしたのか分からないことを行い、当然4年の懲役が確定した。
また、この時にこの男は「どうすれば罪が軽くなるのかは知ってる。今更一人二人殺すのは大差ない」と発言していた。
名前は「神作譲」と改名しています。
そして小倉譲の母親は「息子の人生を無茶苦茶にした」と逆切れして被害者のお墓を破壊したと言われている。
主犯格:湊伸治は殺害未遂を犯していた
この男は出所後はムエタイ選手としてデビューしたが結局うまくいかず、埼玉県川口市で無職だったが、30年近くたった2018年に今度は殺人未遂で逮捕されています。
駐車場で駐車しようとしていた男性を妨害し、因縁をつけて首にナイフで斬り付けたという犯行だったが、幸い男性には命の別状はなかった。
[スポンサーリンク]何も更生していない犯人たち
女子高生コンクリート詰め殺人事件の犯人たちの現在を見てどう思いましたか?更生してますか?
特に湊伸治の言い分は
「刺したが殺すつもりはなかった」
本当にふざけているとしか思えません。
人と言いたくないので「これ」といいますが、これの弁護をしていたやつらはどう思ったんでしょうね?
彼らも人間だ。数十年したら心も変わるし、問題を起こすこともあるとか弁明するんですかね?
これでもまだ「彼らは更生した」なんていうつもりなんですかね?
そしてこの事件で関係ない人も後の世の中で巻き込まれているのも悲しいことで、出身地が同じ、昔不良少年だったという理由だけで犯人扱いされた方もいます。
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