今回お話しするのは
アメリカの未解決事件
1046号室の男
です。
被害者迄もが謎の未解決事件ってのは少し不気味ですよね・・・。
1046号室未解決事件とは
1046号室未解決事件とは「1046号室の男」、「Murder of Artemus Ogletree」と呼ばれている事件。
1935年1月に、アメリカで発生した未解決事件である。
ただ、この事件は謎が多く、
- 犯人: 不明
- 犠牲者: 素性不明
という。
犯人は見つかることもなく、被害者の素性も結局分からないまま事件は未解決となっている。
ローランド T.オーウェン
1935年1月2日に、カンザス州にあるプレジデントホテルに1人の男が宿泊にやってきた。
彼の名前は「Roland T. Owen(ローランド T.オーウェン)」。
- ホテルの帳簿にロサンゼルスの住所
- こめかみに傷跡
- 耳はカリフラワー状
- 身なりは整っていた
- 黒いコートを着用
- 荷物は何も持っておらず
といった様子であった。
ロサンゼルスからカンザス州までは約2000㎞ほど
日本なら、だいたい鹿児島県~北海道北部辺りの距離。
この男性は、この間を荷物も持たずに旅をした・・・?
とはいえ、宿泊客は宿泊客。
彼は1泊分の宿泊料を支払い、10階の1046号室で宿泊することとなった。
ただ、彼はこの時部屋選びの際、
と、奇妙なことを注文した。
何かに警戒する素振り
1046号室に入った彼は
- ポケットからヘアブラシや櫛、歯磨き粉を洗面所に設置
- 窓の開閉度合いの確認
など、今の常識でもあんまり考えられない行動を取っていたという。
まるで、「何者」かに狙われているのを警戒しているかのように・・・。
オーウェンはその後、ボーイから鍵を受け取りホテルの外へ。
そして、午後メイドさんが部屋に訪れた所、奇妙な光景を目にした。
カーテンを全て閉め、ランプ1つだけを付けていた部屋にオーウェンが怯えているような光景
だったという。
謎の人物「Don」
オーウェンは掃除を終えたメイドに対し、来客があるから部屋の鍵は開けておいて欲しいと言った。
その後、午後4時ごろにメイドが再びタオルを持って部屋に行くと、真っ暗い部屋の中でオーウェンは眠っていた。
ただ、机にはメモが置いてあり、陽光が差してその内容が見えた。
Don(ドン)、15分後に戻ってきます。お待ちください
翌日の朝10時半ごろにメイドが再び1046号室に行くと、鍵はかかっていたが、オーウェンは暗い部屋の中にいた。
すると、電話が鳴り、オーウェンは慌ててそれを取って、会話をしていた。
謎の人物?との会話
その日の夜、メイドが再び部屋を訪ねた所、部屋の中で2人の男性が会話しているのが聞こえたと証言がある。
会話というよりかは、言い争っている声と表現したほうが正しい。
オーウェンと話している相手がDonなのかは不明。
メイドがドアをノックすると、
と怒鳴られてしまい、メイドはその場を引き返したという。
事件発覚
さらに翌日の1月4日。
ホテルの受付が1046号室の内線電話を繋げたところ、部屋の受話器が外れていることに気が付いた。
スタッフが部屋へ確認に行くと、ドアがロックされており、オーウェンは
と答えたがそれ以降返答がなく、スタッフも受話器を戻すよう言い、引き返した。
しかし、受話器は外れたままだったので再び1046号室の鍵を開けてみてみると、裸で床に寝転がっていたオーウェンがいた。
泥酔をしていると思ったスタッフは、受話器を戻し部屋を後にした。
だが、1時間後にまた受話器が外れていることにスタッフが気が付いた。
再び1046号室に向かったスタッフは、「入室禁止」と札がかけられているのを見つけた。
ノックをしても返事はなく、スタッフは鍵を開けて中に入ると
壁やベッドに血が飛び散り、床の血だまりの中にオーウェンが横たわっていた
のを発見した。
オーウェンの死亡確認
オーウェンの発見後に警察がホテルに到着した時、彼は辛うじて息をしている状態で、ほぼ瀕死の状態であった。
- 胸には刃物で何か所も刺されたような跡
- 頭蓋骨は陥没
- 手足、首は何かで縛られた跡
と、拷問かそれ以上のことを受けていたのは明らかであった。
ただ、オーウェンは誰にやられたかを聞かれた時、
とだけ答え、意識不明になり病院に搬送された。
ただ、搬送先の病院で彼は息を引き取り死亡したのであった。
存在しない被害者とDon
警察は殺害事件として捜査をしたが、さっそく不可解な点が判明した。
つまり、この死亡した男は偽名を使いこのホテルに宿泊したことになる。
警察は直ぐに似顔絵を作成し、情報を広く求めたが、彼のことを知る人物は現れなかったという。。。
警察は1046号室で彼と一緒だったと思われる人物Donを捜査した。
だが、彼の方も空振りに終わったという。
不審な点が残った1046号室
また、オーウェンが死亡した部屋にも不審な点が残っていた。
- オーウェンの着ていた服は持ち去られていた
- 室内のタオル・石鹸・シャンプーも持ちされていた
- 部屋のランプに従業員のではない女性の指紋
- 水の入ったグラスが2つ
- 希硫酸の入った小さな未開封のボトル
- ヘアピン、安全ピン、未使用のタバコ
などが部屋に残されていた。
女性の指紋が残されているというのは、それ以前の宿泊客の指紋が残っただけと言える。
ただ、一番奇妙なことが
オーウェンと一緒にいたであろう男の指紋が検出されなかった
手袋などを付けていた可能性は高いが、それだと部屋にいる間、手袋は一切外さなかったことになる。
謎の匿名人物からの電話
事件後しばらくの後、オーウェンの遺体は身元不明のため、無縁墓地に埋葬されることとなった。
葬儀の準備をしている時、匿名人物から警察に電話が来た。
一方的に切られた後、新聞紙にくるまれた多額な金額が警察に届けられたという・・・。
そして、埋葬当日には13本の花とメッセージカードが送られてきた。
カードにはこう記されていた。
永遠の愛
ルイーズ
まとめ: 1046号室の男
この事件の1年後に、女性が友人の子供に似ているという情報があったんですが、結局捜査は再開されなかったそうです。
泥酔している状態から1時間で悲惨な遺体となったんですから、部屋に誰か隠れていたと考える方が自然ではないでしょうか・・・?
そう考えると、物凄く怖いですね・・・・。
今回のまとめ
- 「1046号室未解決事件」とは1935年1月に発生した事件
- ローランド・T・オーウェンがホテルに1月2日に宿泊
- 何者かに怯えているような感じであったという
- 1月3日に謎の男と言い争いになっていた?
- 1月4日に血塗れのオーウェンが発見
- 激しい拷問を受けたような跡が残っていた
- オーウェンは「風呂場で滑って怪我した」と言い残し死亡
- 警察の調査でオーウェンは偽名であることが判明
- 被害者の義理の兄弟を名乗る男性が電話を掛けてきた
- 犯人は見つかることなく未解決事件に
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